2009年10月9日金曜日

患者中心の医療の方法 第6の要素/現実的になる (1)

チームワークとチーム形成

こんな経験はありませんか?
(1)家庭医と看護師の患者へのアドバイスが矛盾していた
(2)グループ診療で、家庭医それぞれの患者へのアドバイスが矛盾していた

このような場合、結果として起こることは、以下の3通り。
(1)患者はどちらのアドバイスも受け入れて困惑する
(2)どちらか片方を信じて、もう一方に不信感を持つ
(3)どちらにも不信感を抱き、医療機関自体に不信感を持つ

いずれにしても、よい結果を生みません。
このようなことを防ぐためにも、チームで以下のことに注意してみましょう。
(1)一般的な問題に関してマネージメントの指針を確立する。
   →その指針について定期的に検討や議論を行うことが重要。
(2)おのおのの患者について定期的に話し合う(場を作る)。
(3)医療チームのメンバーから、患者さんが先述の結果のような状態に陥っている/陥りそうになっているという手がかりが得られたら、それらを全て明らかにする。
(4)意見の違いをもみ消してはならない。さまざまな意見が存在すること認め、それを患者さんに説明し、患者さんが最終的に決定できるように手助けする。
(5)効果的で有用なチームを作り上げるには努力が必要で時間がかかることを認識する。

【参考文献】
Judith Belle Brown.2002/山本和利監訳:患者中心のケアーケースブック.181-183,診断と治療社,2004.

0 件のコメント: