2008年7月7日月曜日

新しい専門医制度の確立を

 今週号の日本医事新報に、6月26日に、日本学術会議が医療崩壊回避に向けた要望書を政府に提出したという記事が載っていた。
 内容として、我々、家庭医に関わる部分を抜粋すると、
(1)プライマリケアの専門医が診療グループ(*)のまとめ役としてチーム医療に参加する
 *「病院と診療所、勤務医と開業医の区別亡く、必要な医療機能をグループとして運営する」
(2)要望書を提出した桐野委員長の私見として、「特に重要なのはプライマリケアの専門医。医療の情報量が増えているので、プライマリケア独自のトレーニングが要求される時代が来るだろう」との見通し

 私としては、医療・保健・福祉の全体を見渡せる人材の育成を加えたい。それを医師がやるのかどうかという問題はあるが、その地域で、何が必要で、何にお金を配分していくか、考えられる人材が必要であろう。医療よりも介護が必要な地域では、医療費よりも介護にかかる費用にお金を配分した方が、効率もいいし、住民もハッピーになれる。
 現時点では、その役割にやりがいを感じている家庭医が適任と思われるが、どうでしょうか。

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