2008年7月12日土曜日

『モンテッソーリ教育』

 今日は、HANDS-FDFのメーリングリストで、『モンテッソーリ教育』が紹介された。
 簡単に言うと、子供の成長の可能性を信じ、自由に学ばせる教育法だ。
 O先生が、こんなコメントをしていた。

「教育の根底にはその人の可能性と能力をしんじるということが流れていると思います。先回りして言いたくなるのをいかにぐっとこらえるか...」

 この言葉、僕の心に深く突き刺さりました。

 後輩の研修医達は、僕よりも、ずっとずっと素晴らしい能力を持っている人がたくさんいます。彼らが、その能力を発揮できるように、いかに接するか。自分で考えさせることなく、簡単な方法を教えちゃったりしたら、せっかく、その研修医が、能力を発揮できたはずの芽を摘んでしまうかもしれません。それは、研修医を尊重している事にならないし、他人を尊敬している事になりません。短期的には、よかれと思ってやった行動が、長期的に見ると、その人を侮辱してしまう事にもなりうるのです。目の前の事だけでなく、数年後、数十年後の未来も想像して、行動する事がいかに大切かを考えさせられますね。

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