2008年7月8日火曜日

診療グループのまとめ役

 (1)プライマリケアの専門医が診療グループのまとめ役としてチーム医療に参加する

 昨日、日本医事新報の記事で、上記の内容を紹介したのですが、まとめ役として機能するには、専門医制度以外にも、制度を整えなきゃいけないと考えました。

 例えば、心臓カテーテル検査が、その地域で、年に何件行われているのか、がわからないと、どのくらいの数の検査ができる循環器内科医が必要なのかもわからない。

 このように、その地域の疾患のデータ、病院の機能のデータがわからないと、いくら、プライマリケア専門医が声を出しても、誰も聞いてくれないと思います。

 これまで以上に、病院の情報開示が必要になってくるでしょうし、その役割を担う職種の育成なども必要になってくると思われます。

 それにかかる財源をどうするか。

 医療費にするのか、医療の質維持費と新しく作るのか。

 その費用に見合う質の保証ができるのか、できないのであれば、財源確保は難しいでしょう。

 また、情報収集に、その地域の医療機関の電子カルテの情報を統合して、利用できるようにすれば、効率化も図れるかもしれません。

 専門医制度を整えるのは、その第1歩だとは思いますが、それ以降の2歩、3歩を考えないと、記事に載っていたような医療制度の構築には、時間がかかるのではないでしょうか。

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