2008年7月7日月曜日

コミュニティ形成

 現在、若手家庭医部会執行部では、いかに、若手のコミュニティを形成するかで、メーリングリスト上で、ディスカッションしています。
 若手の悩みなどの思いを、同じ若手と共有できるようにというのが最初の趣旨だったのですが、ふと、これも、レバレッジになるのではないかと思いました。
 その1つが、学会認定の後期研修プログラムの魅力を増すことにつながらないかということです。つまり、こうです。今、学会認定の後期研修プログラムに参加している研修医だけが参加するメーリングリストを作成することを学会に提案しているのですが、施設をこえて、若手がこんんな形でつながっているというのは、聞いたことがありません。
 「学会認定後期研修プログラムに参加すると、同じ立場の研修医とコミュニケーションがとれます!」ということが、魅力の一つになるかもしれません。そして、学会認定後期研修プログラム全体が、盛り上がっていくのではないかと考えています。やはり、研修医が1人でも来ないと、自分のところのプログラムを改善しようにも、改善できません。まずは、誰か、1人でも入ってもらえるように、全体として、魅力あるものにしていきたいです。
 そして、2つ目は、同じ質を確保することにつながらないかということです。
 現在、家庭医として働いていて、こんな話を耳にします。
 「風邪だから、抗生剤は出したくないけど、自分が出さなければ、患者さんは他のところでもらうだろうから、出してます。」
 「せっかく、入院して、歩けるようにしたのに、あの施設に行ったら、また歩けなくなって帰ってきた。」
 これは、医療・保健・福祉で、同じ質のものが提供できれば、解決する問題ではないかと思うのです。それには、他のところがやっていることを知ったり、その質について議論する場が必要です。若手のコミュニティが、30年後には、日本全体に広がって、日本のどこでも、同じ質の家庭医療が受けられるようになるといいなと思っています。
 医療・保健・福祉は、一施設で完結するものではありません。うまく連携するためにも、質の確保をいかにしていくか、日本全体で考えなければと思います。
 でも、私がやることは、まずは、目の前の仕事です。それが、いつか、レバレッジとなることを想像して・・・。

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