2008年12月12日金曜日

アウトプットのスピードを上げる!

 今夜は、この1週間では久しぶりに早く21時過ぎには帰宅したのですが、新聞を読んでいたら、ソファの上で寝ちゃってました。

 気づいたら、この時間!!!

 寝ようかと思ったのですが、英語も聞いてないし、何も勉強してないし、日記も書いてないし、何だか、寝るのがもったいなくなって、今日、amazonから届いた勝間和代 成功を呼ぶ7つの法則を開きました。この本は、これまでの勝間和代さんの総括的な内容になっていて、勝間和代さんの本をまだ読んだことがない方や詳しくない方には、この本からお読みになるのをオススメします!!!

 そこで、目に止まったのが、富士通 親指シフト キーボード FKB8579-661EVです。

 以前、勝間和代さんの本を読んだときには、あまり心を動かされなかったのですが、今夜はもう寝なきゃいけないけれど、日記やブログを書きたいという気持ちもあって、メチャメチャ速く日記が書けたらいいのになぁって思ったら、衝動買いしちゃってました!!!

 もちろん、「親指シフト」というキーワードで、ググって、僕のMacBook Airでも使えることを確認しての購入です!!!

 20〜30時間で慣れるみたいなので、お正月休みを利用して、親指シフトをマスターしたいと思います!!!

 と書いている間に、あっという間に、60分が経ってしまいました。

 親指シフトで入力すると、1.7倍ぐらいのスピードが出るみたいなので、40分ぐらいに短縮されるのでしょうか。

 速く打てるようになった自分を想像すると、今から楽しみです!!!

第103回 4行日記 患者さんと家庭医の近接性

事 実:
 昨日(12月10日)の地元紙に、ある記事とともに、写真と名前が掲載された。
 今年の春、本輪西ファミリークリニックとして新装開院した際に、地元紙の記者さんからお話を頂きが、「ホームドクターの知恵の話(わ)」という連載をしています。
 今回は、普段の外来でも、患者さんとお話しすることがある「適切な薬の飲み方」について話しました。私としては、普段、外来でよくしゃべっていることを新聞に掲載してもらえたら、より多くの方に、知ってもらえるかなと考えていました。
 今日の外来では、早速、多くの患者さんに、「先生、昨日の新聞見ましたよ!」と声をかけていただきました。そして、いつもよりも、色々なお話をしていただけたように思います。
 「記事を読んで、どんな風に思われましたか?」とお聞きしたところ、「勉強になりました。」と言っていただく方が多かったので、是非、記事の内容を実践していただきたいですね。
 中には、その地元紙は購読していないのだけれど、娘が購読していて教えてくれたという方もいてビックリ!!!
 ご家族に、自分の主治医のこともお話しして下さったいるんでしょうね。

気づき:
 地元の新聞というのは読んで下さっている方が多い!
 新聞に出ることで、患者さんの信頼感が増したと感じた。
 勝間和代さんが、ご自身の著書効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法で、アウトプットすることの重要性を書かれていたが、それを実感した。

教 訓:
 診察室以外でも、患者さんとのラポールを築く方法はある。
 家庭医療をいかに患者さんにとって身近なものにするかは、家庭医療の教科書を読むと、家庭医の仕事として大切と書いてあるのですが、こんな風に、新聞に掲載されると、それが実感できます!!!
 新聞に出ることで、普段受診している患者さんが、より自分のことを信頼して下さったり、初診の患者さんでも最初から信頼して受診して下さったら、患者さんとのラポールが気づきやすいですし、我々家庭医の話が患者さんに通じやすいですし、薬のコンプライアンスがあがったりといいことがたくさんあると思いました。
 もちろん、思わぬ期待を持って受診される方もいらっしゃいます。
 でも、普段から、患者中心の医療を実践して、患者さんの期待を聞き出すことをしているので、期待を聞き出して、説明させていただくことで、理解してもらえます。

宣 言:
 私は、これからも、様々なチャンスを利用して、家庭医と患者さんの距離を近づけていきます。

2008年12月7日日曜日

FPIG関西家庭医療合宿2008

 週末はFPIG関西家庭医療合宿2008に講師として参加してきました!

 今回は、家庭医の自立というテーマで、話をしてきました。

 どんな風に家庭医として育っていくのか、研修終了後のキャリアにどんなものがあるのかなどを自分の経歴を織り交ぜながら話しました。

 家庭医のことやうちのセンターのことが少しわかっていただけたように思います。

 その他に、伝えたかったことは4つ。
  ・目標を見つけること
  ・目標達成のために、先のことを考えること
  ・実際に行動すること(行動したことを記録に残すこと)
  ・チャンスを生かすこと

 終了後のアンケートでは、僕の想いが伝わったと思える感想が多くて嬉しかったです。

 いくつか、参考にした文献や参考にしたホームページがあるので、以下に、残しておきます。
 
 ロールモデルとの出会い
 The Medical Square ある医学生の歩み
 僕が家庭医を知るきっかけになったロールモデルの方のページ

 病院と診療所の違い
 家庭医療―家庭医をめざす人・家庭医と働く人のために
 僕は、ときどき、ふと読み返しています。

 パラダイムシフト
 A Textbook of Family Medicine
 MFCで行っている勉強会のバイブル。1人で読むのは困難ですが、理事長と読むとすーっと頭に入ってきます。

 目標を見つけるために
 非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣
 成功ハックス
 最近、読んで、目標を見つけるために、やりたいこととやりたくないことを書き出すというのを実践しています。

 目標を見つけるというのは、僕自身は、(当たり前のことを)改めて確認という気持ちだったのですが、アンケートを読んでみると、新鮮だった学生さんが多かったようです。

2008年12月5日金曜日

巡り合わせ

 今夜は、京都からお客様がいらっしゃって、うちのセンターの理事長との素晴らしい出会いの瞬間を目の当たりにしました。

 今は、実現できないにしても、目標として設定しておくことの大切さを実感しました。

 この出会いが素晴らしい種となり、うちのセンターの、そして、日本の家庭医療の素晴らしい花が咲くといいなと思います。

 いえ、僕も、素晴らしい花が咲くように、できることをやっていきたいです!

 また、明日はFPIG関西主催の合宿が、京都大学で行われるのですが、「家庭医の自立」というテーマで話をする機会をもらえたので、今日の出会いのこともお話しして、家庭医の自立の道として、新たな方向性も示したいなと思っています。

 医学生さん達に、楽しんでもらえるとええなぁ〜!

2008年12月4日木曜日

家庭医ってどんなお医者さん?

 今日、インフルエンザ予防接種で受診された患者さんから、「家庭医ってどんな医者?」と聞かれました〜!

 久しぶりに、聞かれたので、少々戸惑ったのですが、患者さんの理解度を確認しながら、説明を試みたのですが、今考えると、失敗でした。

 自分から説明すべきではなかったのです。

 なぜか?

 それは、家庭医は、患者さんの考えや希望に合わせて、役割を変える医者なので、自分から、定義を説明すべきではなかったのです。

 つまり、「家庭医って、どんな医者?」と聞かれたら、こう答えるといい。

 「どんな医者だったら、あなたは受診したいと思いますか?」

 そこで、患者さんが望む家庭医像を聞くのです。

 そして、ひたすら聞いたあとに一言こう答えたい。

 「あなたのそのご希望に応えるのが家庭医です。」

 なぁんて・・・

 こんな風に、言っても、患者さんが戸惑っちゃうだけかな?(笑)

2008年11月16日日曜日

決断

今日はうちのセンターの運営方針検討会議でした。

いくつかの重大な決断が理事長から発表され、また、スタッフとフェローで重大な決断も行いました。

決断は、どこかの時点でしなくてはいけません。

そうしないと、次に進めない。

そして、その決断が、正しかったと言えるように、言ってもらえるように、決断に関わったものは、努力をする。

それが、新たなものを生み出していくのでしょうね。

私も、重大な決断を受け、行った一人。

プレッシャーもありますが、それ以上に、やり甲斐を感じ、晴れ晴れした気持ちです!

産みの苦しみもありますが、産みの喜びの方が大きいと感じる今日この頃です。

2008年9月18日木曜日

スキー場の話

 今日、エクスターンシップで、うちのクリニックに来てくれた初期研修医の歓迎夕食会で、話していて、気づいたことがある。

 うちのセンターの理事長は、まさに、家庭医療の指導医であると。

 理事長と働き始めたこの半年間で、このことは、何となく感じていたのですが、会話をしながら、僕の頭の中で、明確になりました。

 今年の2月までの2年間、僕は、ある診療所で、長として働いていました。

 そして、研修医に指導をしていたのですが、自分の指導医としての役割は、指導医ではなかったのです。

 なぜ、そう思ったのか?

 スキーを教えることを例にとると、僕は、スキーを習いに来た人たちが、滑りやすいように、ゲレンデのコンディションをよくしたりといった環境を整える事はやっていました。

 しかし、スキーのインストラクターではなかったのです。

 つまり、滑り方は教えてなかったんですね。

 今までは、研修医が優秀だったので、滑り方を教えなくても、スキー場の環境を滑りやすい状態に整えるだけで、うまく滑ってくれていました。

 でも、もっとよい滑り方を教えることはできていなかったし、もし、躓いてしまう人が出てきたら、どうしたら、うまく滑れるようになってもらえるのか、わかっていませんでした。

 理事長が、勉強会やカンファレンスで、話す言葉の中に、インストラクターとしての適切なアドバイスがあり、僕自身も、この6か月間で、よりうまく滑れるようになっています。

 理事長のような家庭医療指導医になるべく、研鑽を積みたいですね。

2008年9月11日木曜日

怒り

 なぜ、怒るのか。

 自分のことでは、あまり、怒りは沸いてこないんですが、仲間が被害を受けると怒ります。

 特に、シニアレジデント(後期研修医)に被害が及ぶとキレまくります。

 今日も、ある話し合いに参加したシニアレジデントが、疲れた顔で帰ってきて、

 話を聞いて、フツフツと怒りがわいてきて、家に帰ってきて、キレまくりました。

 日記に怒りをぶちまけていたら、少し治まってきて、ふと、これは、

 「あなたの幸せは、私の幸せでもあるのです。」の裏返しなのかなぁと思ったので、

 ブログにも残そうと思いました。やれやれです。

2008年9月6日土曜日

フォトリーディング報告

以前に、ブログでお話ししたフォトリーディングですが、実践しております。



一昨日は『いま、すぐはじめる地頭力』という本をフォトリーディングしました。

その中で、今までの読み方との違いについて、新たに気づいたことがありました。

(1)フォトリーディングのプロセスは、まさに、森を見る行為で、本の全体が見渡せる。
(2)その本の内容に対する質問を作ってから、フォトリーディングするのだが、質問の答えが目に飛び込んでくると、脳にピーンと来た!(電球がピカリ!まさに、アハ体験!)
(3)フォトリーディングの途中までの段階で、同じ本を読んでいた後輩と内容について少しディスカッションできた。つまり、アウトプット力が高まった?!

以上、3点です。
あっ、あと、「さらに、木まで詳しく見たい」ときは、高速リーディングということまでをすればいいなぁと思えるようになりました。教科書には、そのように書いてあったのですが、知識として知るだけでなく、実感をもって理解できた感覚があります。
フォトリーディングを続けることで、徐々に、これが、自分のスキルとして身についてきているという実感があります。

山積みの本も少しずつ減っていっていますし、フォトリーディングを学べたことは、幸せなことです!

2008年9月5日金曜日

長から副院長へ

 この4月に、長から、副院長になったのですが、なかなか、自分の居場所が見つけられず、どんな風に仕事をすればよいのかと悩んでいたのですが、最近、やっと、何だか、居場所が見つかったような気がします。

 後輩からも、「一回り大きくなったような気がする。」という評価を頂き、そんな自分を見てくれているんだと思い、嬉しくなりました。

 また、モチベーションを上げて、プロジェクトに取り組んでいきます!

 K先生、ありがとう!

茹でられた蛙の寓話

 茹でられた蛙の寓話って、ご存じですか?

 「熱湯の中に蛙を入れると、蛙はビックリして飛び出すが、
  冷水の中に蛙を入れて、その鍋を徐々に温めていくと、蛙は茹でられてしまう。」

 最近、まさに、この寓話を思い出すような出来事がありました。

 この寓話を知っていたから、気づけたのか、気づいたことで、この寓話を思い出したのか、

 どちらかはわかりませんが、知っていてよかったです。

 というのも、当事者の方に、この話をしたら、「その通りですね。」とおっしゃっていただけて、「茹でられる前に、問題を解決したい。」という自分の思いを伝えることができました。

2008年9月1日月曜日

HCFM紹介ビデオ




 うちのホームページに、HCFM紹介ビデオがアップされました!

 僕は、出演していないのですが、HCFMが誇る名優が出演しております!

 是非是非、ご覧下さいませ!

2008年8月21日木曜日

初めてのアルバイト募集


 今日は、Toscanaさんと、9月から始まる『サマリーシート入力のアルバイト募集』の打ち合わせをしました。

 実は、市内の大学生にターゲットを絞って、今週の月曜日から、応募を開始しています。

 このプロジェクトを院長から任されまして、どんな風にやっていこうかと、悩んでいたところに、Toscanaさんとの会食が開かれ、話題にしたら、手伝っていただける事になりました。

 アルバイトの内容は、現在、紙カルテに挟んでいるサマリーシートという患者さんの情報のサマリー的な内容を電子カルテに入力してもらうというものです。

 アルバイト募集なんてしたことがなかったので、職場の電子カルテの導入やホームページ作成、そして、コピー機の選定の時と同様、今回も、Toscanaさんにおんぶにだっこです。筆記試験と実技試験まで作ってきていただいて、感謝しても仕切れません。

 「ありがたや。ありがたや。」と思いながら、本屋で立ち読みしていたら、Toscanaさん夫婦に遭遇!変な雑誌を読んでいなくって、本当によかった。Toscanaさんからも、「引き合わせの法則ですね。」なぁんて言っていただいて、本当にそうだなぁと思いました。

 8月に入ってから、うちのレジデントを中心に、いろんな出来事が起こっており、このレジデントの当直だから、このイベントということが重なり、まさに、「引き合わせ」の不思議を感じていたところだったのです。

 また、Toscanaさんには、募集している大学の近くにある『小梅』という定食屋さんを紹介していただき、独身の僕としては、ありがたい限り。写真のような豪華さで、なんと、780円!!!学生さんには嬉しい価格ですね!

 是非、今度、同じ職場のメンバーを誘って、行ってみたいと思います。早速、Googleマップに作成したマイマップに登録しました!これで、忘れない♪

 今週は、セブンイレブンの日替わり弁当を頼んでしまったので、来週かなぁ?

2008年7月12日土曜日

『モンテッソーリ教育』

 今日は、HANDS-FDFのメーリングリストで、『モンテッソーリ教育』が紹介された。
 簡単に言うと、子供の成長の可能性を信じ、自由に学ばせる教育法だ。
 O先生が、こんなコメントをしていた。

「教育の根底にはその人の可能性と能力をしんじるということが流れていると思います。先回りして言いたくなるのをいかにぐっとこらえるか...」

 この言葉、僕の心に深く突き刺さりました。

 後輩の研修医達は、僕よりも、ずっとずっと素晴らしい能力を持っている人がたくさんいます。彼らが、その能力を発揮できるように、いかに接するか。自分で考えさせることなく、簡単な方法を教えちゃったりしたら、せっかく、その研修医が、能力を発揮できたはずの芽を摘んでしまうかもしれません。それは、研修医を尊重している事にならないし、他人を尊敬している事になりません。短期的には、よかれと思ってやった行動が、長期的に見ると、その人を侮辱してしまう事にもなりうるのです。目の前の事だけでなく、数年後、数十年後の未来も想像して、行動する事がいかに大切かを考えさせられますね。

2008年7月8日火曜日

診療グループのまとめ役

 (1)プライマリケアの専門医が診療グループのまとめ役としてチーム医療に参加する

 昨日、日本医事新報の記事で、上記の内容を紹介したのですが、まとめ役として機能するには、専門医制度以外にも、制度を整えなきゃいけないと考えました。

 例えば、心臓カテーテル検査が、その地域で、年に何件行われているのか、がわからないと、どのくらいの数の検査ができる循環器内科医が必要なのかもわからない。

 このように、その地域の疾患のデータ、病院の機能のデータがわからないと、いくら、プライマリケア専門医が声を出しても、誰も聞いてくれないと思います。

 これまで以上に、病院の情報開示が必要になってくるでしょうし、その役割を担う職種の育成なども必要になってくると思われます。

 それにかかる財源をどうするか。

 医療費にするのか、医療の質維持費と新しく作るのか。

 その費用に見合う質の保証ができるのか、できないのであれば、財源確保は難しいでしょう。

 また、情報収集に、その地域の医療機関の電子カルテの情報を統合して、利用できるようにすれば、効率化も図れるかもしれません。

 専門医制度を整えるのは、その第1歩だとは思いますが、それ以降の2歩、3歩を考えないと、記事に載っていたような医療制度の構築には、時間がかかるのではないでしょうか。

2008年7月7日月曜日

新しい専門医制度の確立を

 今週号の日本医事新報に、6月26日に、日本学術会議が医療崩壊回避に向けた要望書を政府に提出したという記事が載っていた。
 内容として、我々、家庭医に関わる部分を抜粋すると、
(1)プライマリケアの専門医が診療グループ(*)のまとめ役としてチーム医療に参加する
 *「病院と診療所、勤務医と開業医の区別亡く、必要な医療機能をグループとして運営する」
(2)要望書を提出した桐野委員長の私見として、「特に重要なのはプライマリケアの専門医。医療の情報量が増えているので、プライマリケア独自のトレーニングが要求される時代が来るだろう」との見通し

 私としては、医療・保健・福祉の全体を見渡せる人材の育成を加えたい。それを医師がやるのかどうかという問題はあるが、その地域で、何が必要で、何にお金を配分していくか、考えられる人材が必要であろう。医療よりも介護が必要な地域では、医療費よりも介護にかかる費用にお金を配分した方が、効率もいいし、住民もハッピーになれる。
 現時点では、その役割にやりがいを感じている家庭医が適任と思われるが、どうでしょうか。

コミュニティ形成

 現在、若手家庭医部会執行部では、いかに、若手のコミュニティを形成するかで、メーリングリスト上で、ディスカッションしています。
 若手の悩みなどの思いを、同じ若手と共有できるようにというのが最初の趣旨だったのですが、ふと、これも、レバレッジになるのではないかと思いました。
 その1つが、学会認定の後期研修プログラムの魅力を増すことにつながらないかということです。つまり、こうです。今、学会認定の後期研修プログラムに参加している研修医だけが参加するメーリングリストを作成することを学会に提案しているのですが、施設をこえて、若手がこんんな形でつながっているというのは、聞いたことがありません。
 「学会認定後期研修プログラムに参加すると、同じ立場の研修医とコミュニケーションがとれます!」ということが、魅力の一つになるかもしれません。そして、学会認定後期研修プログラム全体が、盛り上がっていくのではないかと考えています。やはり、研修医が1人でも来ないと、自分のところのプログラムを改善しようにも、改善できません。まずは、誰か、1人でも入ってもらえるように、全体として、魅力あるものにしていきたいです。
 そして、2つ目は、同じ質を確保することにつながらないかということです。
 現在、家庭医として働いていて、こんな話を耳にします。
 「風邪だから、抗生剤は出したくないけど、自分が出さなければ、患者さんは他のところでもらうだろうから、出してます。」
 「せっかく、入院して、歩けるようにしたのに、あの施設に行ったら、また歩けなくなって帰ってきた。」
 これは、医療・保健・福祉で、同じ質のものが提供できれば、解決する問題ではないかと思うのです。それには、他のところがやっていることを知ったり、その質について議論する場が必要です。若手のコミュニティが、30年後には、日本全体に広がって、日本のどこでも、同じ質の家庭医療が受けられるようになるといいなと思っています。
 医療・保健・福祉は、一施設で完結するものではありません。うまく連携するためにも、質の確保をいかにしていくか、日本全体で考えなければと思います。
 でも、私がやることは、まずは、目の前の仕事です。それが、いつか、レバレッジとなることを想像して・・・。

2008年7月5日土曜日

人に仕事を任せる

 タイムマネジメントの技の一つに、「人に仕事を任せる」ということがあります。
 現在、私は、2か所のクリニックで、外来をしているのですが、1か所は、この3年弱、外来をしていて、平日の午前中は、毎日外来をしていて、もう1か所は、およそ1か月に1回、土曜日の午前外来をしています。
 これまでは、後者のクリニックでの診療は、この4月から始まったこと、4月から新たに電子カルテが導入されたことなどが理由で、かなり、時間がかかって、大変だったのですが、今日の外来は、とてもスムーズに仕事ができました。
 その要因を考えてみたのですが、実は、今日は、今まで診ていた患者さんが半分ぐらいいたので、平日、別のクリニックで働いているのと同じような条件になり、その要因がよくわかりました。
 ポイントは、「人に仕事を任せる」だったのです。
 実は、後者のクリニックでは、他のスタッフが予約を取ってくれるのです!
 いつも外来をやっているクリニックでは、私たち家庭医が予約をとっているので、日にちの相談をしたり、また、そこで新たな話が出てきたりするんですね。それで、なんだか、私自身は、バタバタ焦って外来をしています。
 しかし、今日の外来は、予約がいっぱいだったにもかかわらず、余裕を持って外来ができました。何とか、予約業務を他のスタッフに任せられないか、事務長に相談したいと思います。

2008年6月28日土曜日

フォトリーディング

昨日、札幌で行われるフォトリーディング集中講座に申し込みました!

受講料105,000円!!!

メチャクチャ高い!!!(;;)
のですが、今年は、夏休みがないので、8月の出費は、昨年より少ないと思うので、そのお金をフォトリーディングに使う事にしました。

こんなに高いのに申し込む人がいるのかなぁと思っていたのですが、私でした。

実は、以前に、ビジネス書でベストセラーの勝間和代さんの『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法』という本を読んで、フォトリーディングのことを知ってはいたのですが、受講料が、その本にも、105,000円と書かれていて、絶対に、受けないだろうなぁと思っていたのです。
しかし、最近、読みたい本がドンドン出てきて、でも、読む時間がなくて、家の本棚もいっぱいいっぱいで、これ以上、本棚を増やしたら、家なのか、図書室なのか、わからない状態で、読んだ本から、古本屋に売りたいのですが、読み進められないという状況に陥っていました。

そこで、今回、藁をもつかむ思いで申し込んだのが、フォトリーディング集中講座です。

その名の通り、本の内容を写真を撮るように、パシャパシャと頭の中に入れていく読み方なのですが、『図解! あなたもいままでの10倍速く本が読める』という本を読んでも、全然、出来そうな気がしませんでした。
あとがきに、フォトリーディングのメーリングリストの紹介があり、早速、参加したのですが、昨日、メールが来て、8月に、札幌で行われる集中講座の広告を見たのです。

『今の状況を打破するために、これは申し込むしかない!!!』
というわけで、今回、参加申し込みをしたというわけです。

あと、1か月半後です!

2週間後には、iPhoneが手にはいるし、その4週間後にはフォトリーディングと、楽しみなことが続きます!

楽しいイベントの予定があると、何だか、毎日が、ちょっぴり幸せな気持ちになれるのは私だけでしょうか。

2008年6月19日木曜日

「他人を嫉妬していないか。」

 今、朝の6時半から7時半を「学びの時間」と称して、自分の成長のための時間に充てています。

 今週は『LIVE HACKS!』を読んでいるのですが、とっても為になることが書いてありました。

 「他人を嫉妬していないか。」

 私はある人物にしていました。

 そのために、悩み苦しんだこともありました。

 そして、悩み苦しむのが辛いので、忘れようとしたこともありました。

 でも、それは、建設的な解決法ではなかったのです。

 『LIVE HACKS!』を読んで、なぜ、嫉妬するかを考えることが大切だったことに気づきました。
 
 つまり、

 「圧倒的に実力の差があるときは嫉妬なんかせぇへん。ということは、嫉妬している相手と自分は同じレベルなんやから嘆く事もあらへんのや。」

 というわけです。

 ここから学べる事は違いに注目せよ、ということ。
 まず、相手を尊敬して、その違いを学び、相手のもっている強みを自分が身につけるにはどうしたらよいのか考える。

 こんな風に考えていくと、自分も成長できるし、その相手との関係もよくなるんじゃないかと思います。

 なぁんて、「学びの時間」で、いろんな事を考えています。

 今週から始めた「学びの時間」。

 私の人生にとって、貴重な時間になりそうです。

2008年6月16日月曜日

平成20年度第1回 MFCエクスターンシップ始動!

 今年度、初のエクスターンが、はるばる沖縄からやってきてくれましたっ!!!

 午前は、オリエンテーションと外来診療見学。
 午後は、末期がんの方の訪問診療に同行し、フェローによる家庭医療レクチャー。
  夜は、グループホームでお看取りを考えている方の緊急往診。

 と、盛りだくさん(?)の内容でした。

 今日、1日のポートフォリオを記載してもらい、振り返りが始まったのは、20時25分でした。
 
 振り返りで、私が印象に残ったのは、以下の2点。

 (1)「家庭医療について語ることが出来るのが嬉しい。」
 (2)「今までの診療所では、高血圧や糖尿病の方が外来に多かったが、そういう人が一人もいなかった!」

 (1)については、私も、8年前(!!!)に、エクスターンシップで、HCFMを訪れたときに、同じ感想を抱いたので、エクスターンの幸せな気持ちがよくわかったので、幸せな気持ちになれました♪まだまだ、私が卒業した頃と、状況は変わっていないようです。

 (2)については、「なぜ?」と考えながら、この1週間過ごしてもらえると、家庭医療のことが少し見えてくるのではないかと思ったので、そう伝えました。最終日に、この「なぜ?」に、いろんな答えが返ってくるのが楽しみです。

 さて、また、1週間頑張ろう!

2008年6月9日月曜日

第1回若手家庭医部会執行部Skype会議

 やりました!
 総勢6名でのディスカッションで、なぜか、一人音声が出なくなったので、チャットも使いながらの会議になりました。メール上でも、ディスカッションをしていたからか、お互いの思考がわかりやすくて、対話が進みました。また、少しずつ、前に進んでいて、嬉しいです。最後は、何だか、テンションがあがってしまい、メンバーにはお恥ずかしい姿を見せてしまいました。(苦笑)
 あと、副代表のY先生は、38.5℃の熱があるにもかかわらず、参加して下さいました!「今日のY先生は、心も熱いが、身体も熱いぜ!」と思わず、言ってしまいましたが、こんなY先生に、涙腺がゆるみました。こんな仲間達に巡り逢えたことが幸せですね。これも、代表のA先生の人柄のなせる技だと感動しておりました。今日は、この感動のまま、ベッドに入りたいと思います。
 明日には、Y先生の熱が下がっていますように!

「充分長いてこがあれば、片手で世界を動かしてみせよう」

 昨日は、平成20年度、第1回のHCFMフェローシップが行われました。昨年は、第1回が行われた後、独立に向けての準備などで、2つテーマを終えたところで中断していたので、平成20年度が、フェローシップのスタートの年度になりました。
 今回の講師は、理事長自ら担当で、テーマは「学習する組織」。課題図書として『最強組織の法則―新時代のチームワークとは何か』を当日までに読み、参加しました。
 課題図書以外にも、多くの研究論文を元に、理事長から、「学習する組織」について、レクチャーが行われました。自分の経験やHCFMの組織としての経験を交えながらのレクチャーで、参加者も、経験を語り、疑問を話すことで、学びが深まりました。本の内容も、読み込んでいたつもりですが、皆と対話していると、より深く理解できました。
 そして、「最強組織の条件」の1つである「システム思考」に関して、ワークショップが行われました。例によって、理事長から、課題が出されたのですが、その課題を解決する中で、「自分たちが日々、家庭医療を実践していることで、それ以上の大きな役割を果たせる可能性がある。」ということを理事長から、提示され、参加者一同、感動を覚えました。
 あるフェローからは、
『最強組織の法則』の最初の一文である「充分長いてこがあれば、片手で世界を動かしてみせよう」の意味が、やっとわかりました!
 との発言があり、皆、家庭医療へのモチベーションが高まりました。
 先日、在宅死を望む人の統計が出ており、私は、日々の診療の実践以外にも、何かしなくてはいけないのではないかと焦りを感じていました。しかし、昨日のフェローシップで、物事を大きく動かすことができるレバレッジを考えるという方法論を学べたので、まずは、日々、家庭医療を実践していくことが大切なんだと思うことができ、今日も、落ち着いて、外来・訪問診療ができました。
 さて、今日は、午後10時から、若手家庭医部会の執行部の初めてのSkype会議が行われます。何が、レバレッジとなるのか、冷静な頭と熱い心で議論したいと思います。
 あっ!
 あと、今朝は、Ian R.McWhinneyの著書『A Textbook of Family Medicine』をもとにした勉強会だったのですが、システム思考を学んでいたおかげで、その内容をより深く考えることができました。僕も、まだまだ、後期研修医やフェローの先生方と家庭医療学を学ぶ毎日です。後期研修医からも、本当に、素晴らしい経験や考察が出てくるので、謙虚にならざるをえません。H先生、S先生、K先生、いつもありがとう。

2008年6月8日日曜日

学ぶ姿勢

 昨日、HCFM運営会議が行われたのですが、先輩のY先生が、「うちの診療所も、4月から、ブログを立ち上げたんだよねぇ。」と言うので、早速、ブログのタイトルを教えてもらって、見に行きました。
 ブログには、その週の外来担当者も書いてあって、「このブログを見て、僕の外来日に合わせてきて下さる患者さんもいるんだよね。」とY先生。すでに、ブログが診療所になくてはならないものになっているんだなぁと思いました。
 そして、会議が終わって帰り支度をしていたら、Y先生が、『できる100ワザ ブログ』という本をカバンにしまおうとしていて、『あぁ!さすが、Y先生!きちんと文献まで調べているなぁ。』と、Y先生は、家庭医療のこと以外も、丁寧に学ばれているのに感心しました。Y先生は、このように、調べて発言されていることを知っているので、その発言への信頼度は、私の中では高いんです。
 「いやぁ。この本を読むと、ブログって、色んな事ができるんだねぇ。」とY先生。早速、『できる100ワザ ブログ 改訂版 アクセス&副収入をグングン増やせる実践テクニック』をAmazonで購入しました!
 

2008年6月7日土曜日

「最期まで自宅」は1割、国の目標と乖離

 MFCでは、在宅医療に力を入れ、在宅死を希望される患者さんには、その実現をお手伝いさせていただいておりますが、それを望む方が少ないという現実に、直面しました。
 私が、家庭医として出来ることは何だろうかと考えると、自宅でも安心して過ごせるような在宅医療を提供することや家族の負担が軽減されるように、ケアマネジャーと連携して、介護者を支えるなどは、日々の診療の中で実践しています。
 しかし、現実には、多くの人が病院での治療を希望されています。しかし、多くの人が病院での治療を希望しているのだから、病院数や病院で働く医師の数をもっと増やしましょうというのも、現実的な策ではないことは明らかです。
 国民のニーズを受け止め、それにどう答えていくのか、日本に住む人たちが幸せな最後を迎えるには何が出来るのか、家庭医としての自分の役割だけを考えていては、解決策を見いだすのは難しいと思いましたので、様々な立場の方々と対話が出来る機会を作っていきたいです。

ーー以下、記事引用ーー
「最期まで自宅」は1割、国の目標と乖離

 国民の6割が病院以外での看取りを希望しているとして、在宅死の割合を2025年までに4割に引き上げるという厚生労働省の目標について、神奈川県保険医協会が実施した県民意識調査では、「最期まで自宅を望む」と答えた人が1割程度にすぎず、厚労省の“思惑”と現実には大きな乖離(かいり)があることが6月6日までに分かった。青森県保険医協会が昨年行った調査でも、同様の結果が示されており、終末期医療の在り方が問われそうだ。

 終末期医療については、厚労省の「終末期医療に関する調査等検討会」が04年にまとめた報告書で、「(看取りについて)自宅を希望している国民が約6割」と発表。これを受け、厚労省は「患者の意思を尊重した適切な終末期医療を提供する」として、25年までに自宅等での死亡割合を現在の2割から4割に引き上げることを目標に掲げている。

 神奈川県保険医協会では、脳血管疾患の終末期医療に関して、県民がどう考え、どのような不安を持っているかなどを把握するため、60歳以上を対象に意識調査を実施。3月からの約1か月間に回収できた143件を集計した。

 脳血管疾患や認知症などで入院中、退院を勧告された場合に希望する療養場所については、「別のリハビリテーション病院」が39.8%、「長期療養できる医療施設」が14.6%と、医療系の施設が過半数を占めた。これに「介護施設」の12.5%を合わせると、自宅外を望む人が66.9%となった。
 一方、「自宅」と答えた人は21.6%。このうち3分の1以上の人が「現在は(自宅で療養する)条件がない」とした。

 また、自宅で療養中に肺炎などの疾患を併発した場合の療養場所については、「(必要な治療を受けるために)病院に入院を希望する」が58.7%、「介護施設」が15.3%で、「(医療や介護を受けながら)最期まで自宅を望む」は12.5%にとどまった。この「最期まで自宅」という希望に関連して、実際に「自宅で看取ってくれる」と答えた人はゼロだった。
 病院に入院することを望む人に、その理由(複数回答)を尋ねたところ、「回復の可能性があるなら、治療を受けたい」が53.5%、「自宅や施設での治療内容が不安」が45.2%に上った。

 さらに、家族による自宅での看取りについては、「無理」が45.9%で、「看取ってくれる」は9%にすぎなかった。
 自宅で最期まで療養する場合の課題(同)については、「家族の負担が大きすぎる」が55.9%、「(容態の)急変時の対応に不安」が49.6%、「家族の高齢化」が43.3%などだった。

 在宅死については、青森県保険医協会が590人の県民を対象に実施した調査でも、脳血管疾患や認知症などで入院中、退院を勧告された場合に希望する療養場所について、「リハビリテーションができる病院」が47%、「長期療養できる医療施設」が14%と、医療系の施設が60%を超えており、「自宅」は11%だった。

更新:2008/06/06 18:15 キャリアブレイン

ーー引用ここまでーー

2008年6月6日金曜日

HCFMのOBとの対話で元気になれた話

 昨夜、家で、今週末に行われるHCFM内のフェローシップの課題を考えていたら、突然、Skypeに着信!(Skype使ってますか?)
 この春、HCFMの後期研修を終えて、京都市内の病院で働くM先生からでした。「今日は早く帰してもらえました!」の一言に、心臓血管外科で研修中のM先生とこんな風に話せるチャンスは滅多にないと思い、タイムマネジメントとしては、重要度も緊急度も高かったフェローシップの課題は次点に落ち、M先生との対話が1番になりました。
 M先生は、私が多くを学ばせていただいたHCFMのOBの一人で、昨年の6月から今年の1月まで、8か月間、私の働く東室蘭サテライトクリニックで、研修をしてくれた人物です。
 私からは、東室蘭サテライトクリニックの患者さんの近況をお話しし、M先生は、今、働いている病院での研修状況や日々感じたことなどをお話しして下さり、話に花が咲いて、気がついたら、2間近い時間が過ぎていました。すでに、私の寝るべき時刻は過ぎており、今朝も寝坊しないか心配でしたが、なぜか、いつもよりすっきり目覚められました。
 その理由は、M先生が、このブログをたま〜に、見て下さっていて、ブログのタイトルに共感してもらえ、嬉しかったのもあるのですが、どうも、それだけが理由ではないようです。今回、日本家庭医療学会に参加して、かなり元気をもらえたのですが、M先生との対話も、かなり、元気をもらえました!
 私の元気の素が、ここにありそうです。つまり、仲間との対話と仲間の元気な姿を見ることが元気の素なんですね。
 そう思うと、先週、睡眠時間確保のために、朝の勉強会を欠席してしまったのは、判断ミスでした・・・。

 皆さんの元気の素は何ですか?

2008年6月4日水曜日

世代を超えた家庭医の交流

 日本家庭医療学会のメーリングリストで、理事でいらっしゃるある先生が投げかけたスレッドが盛り上がっています。
 私は、今、家庭医としての第1歩を歩み始めた全国の後期研修医達の将来を見据えたその先生の発言の中に、次の時代の家庭医療を見据えた温かいまなざしを感じて、嬉しくなりました。
 始まったばかりの後期研修プログラムとはいえ、その期間は、3年間。その3年間は、あっという間に、過ぎてしまい、家庭医としては、まだまだ未熟なまま、巣立っていきます(少なくとも、私はそうでした)。
 そして、その後、1か所の診療所で長く働くといった経験を通して、まさに、研修が終わったあのときが、家庭医としての第1歩を踏み出したときだったと気づくのです。
 私も、HCFMの4年間の研修を終えて3年になりますが、継続性という家庭医療の醍醐味を味わい、研修を終えて1人前になれたと思っていたあのときこそ、1人前の家庭医になるための第1歩を踏み出したときだったんだと痛感しています。
 この3年間は、日々の臨床で悩んだり、自分の未熟さを感じたりすることもまだまだ多く、前を行く先輩の話を聞きたいと思うこともありましたので、今回の理事の先生のご提案は、非常にありがたいものだと思っています。
 最近のうちの後期研修医は、そんな我々の姿を見て育っているからか、先輩であるベテラン家庭医のところに、選択研修でお邪魔するものもいます。
 その中で、プライマリ・ケア学会の評議員でいらっしゃる矢吹清人先生を師事した研修医がいるのですが、そのときのことを、矢吹先生が、ご自身のブログで、紹介して下さっていました。
 そのブログの中で、
「若い医師に自分の医療のエッセンスを伝えることも、クリニックを医学研究のために開放することも、これからの町の医者のつとめと考えている。」
というお言葉を見つけ、このように、応援して下さる先輩家庭医がいらっしゃることがとてもありがたく思え、幸せな気持ちになれました。
 こんな風に、世代を超えて、「みんなで一緒」に、日本の医療をよりよいものにするために、働きたいものです。

2008年5月24日土曜日

GenoProで家族図作成

 MFCでは、4月から、カルテが電子化され、今まで、紙で、使用していたサマリーシートを、いかに電子化していくかが問題になっています。4月は、処方と病名の入力に、診療後の時間が費やされていたのですが、5月に入り、時間ができてきて、サマリーシートを電子化する検討会議を開いています。
 昨日は、家族図が議題になったのですが、運用が難しい。jpgの画像を電子カルテに登録できるので、画像をいかに作るかが問題
になり、GenoPro(http://www.genopro.com/)というソフトを発見しました。家族図をとても簡単に作ることができます。そして、作った家族図をコピーして、Windowsのペイントに貼り付けてjpg画像にして、電子カルテに登録します。
 この方法では、家族図を見ることができるのですが、編集は、GenoProで行わなければなりません。また、家族図の他の家族をクリックしたら、その家族のカルテが開くとか、自分のクリニックに通院している他のご家族が表示されるなどの機能は当然ありません。このようなさらなる機能は、自分たちが家庭医として働きながら、こんな機能があったらいいなというものの開発をお願いするしかないのですが、幸い、電子カルテの担当の方が、こちらの要望を検討はして下さいますので、とりあえず、要望を出してはいます。
 このようにして、よりよい家族指向のケアの提供に向けて、家族図を中心としたツールのアイデアを考えていきたいと思います。
 皆さんも、こんな機能があったらいいなとか、家族図を電子カルテでこんな風に運用しているよという声がありましたら、是非、共有しましょう。そして、日本の家庭医療における家族志向型のケアをよりよいものにしていけたらなぁと思います。

感情動きを言語化するメモ

HCFMでは、後期研修医に、日々の自らの気づきをメモするHCFM特製(?)メモ帳を配布しています。

そのメモをポートフォリオの資料として利用し、2週に1回(または4週に1回)行われる評価とフィードバック(研修振り返り)の際の参考資料として、うまく利用している研修医もいます。

一緒に働いている私も、彼らの気づきから、学ぶことも多く、気づきにあふれた評価とフィードバックは、後期研修医にとっても、指導医である私にとっても、貴重な学びの時間となっています。

また、そのメモ帳に、自分の感情の動きなどをメモすると、内省に生かせます。

今日も、朝7時半から、後期研修医の評価とフィードバックが行われたのですが、示唆に富む内容にあふれており、感心しておりました。

さらに、私からは、感情の動きをメモするだけでなく、その動きの大きさを「大」、「中」、「小」にわけて残し、大をSEAで深めてはどうかと提案してみました。

このブログを読んでいただいている皆様は、どのような方法で、日々の出来事を振り返っておられますか?

2008年5月8日木曜日

生まれました!!!

先ほど、家に帰ってきて、携帯のメールを確認したら・・・

05/07 21:41
政○(弟)とこ、今日
昼1時38分男児
誕生しました
2438gと小さかったのですが、
母子共に元気です

と母からメールが来ておりました!

「なんで、電話せーへんねん!!!」
と叫びながら、23時45分だったのですが、
実家に電話しました。

昨日、実家に電話した際、予定日まで1か月もあるのに、
陣痛が強くなってきたため、入院したと聞いていたので、
心配をしていました。

どうも、今朝から、陣痛が強くなり、生まれそうとのことで、
弟も、通勤電車に乗ろうとしたときに、嫁はんからメールが来て、
仕事を休んだみたいで、無事に、立ち会えたとのことでした。

弟にとっては初めての子ども
母にとっては初めての孫
私にとっては初めての甥

なんだか、嬉しそうな母の声を聞いていたら、幸せそうな弟たちの
顔が浮かんできて、今すぐ、飛んでいきたくなりました。

というわけで・・・

ちょうど、JALのマイルが貯まっていたので、24,25日の休みを
利用して、実家に帰ってこようと思います。

我ながら、バカ兄です。

1日の疲れが、さらに、吹き飛びました!

早く名前が決まらないかなぁ?
決まったら、Geniで作っている私の家系図に加えるのになぁ♪

2008年5月7日水曜日

やっと仕事が終わりました・・・

晩ご飯食べ損ねちゃった・・・
もう寝る時間だし・・・
ご飯は諦めよう・・・

今日は18時には帰れたんだけど・・・
スタッフルームのコンピューターとカンファレンスルームの本棚を
入れ替えたりなんだりしていたら、いつの間にやら時間が過ぎ・・・

そのうち、研修医にトラブルが起きて・・・
解決に奔走していたら、あっという間にこの時間・・・

連休明けで、何だか、疲れたけれど、職場の環境がよくなったし、
解決のための待ち時間の間に、うちのセンターや家庭医療について、
連休中に、考えたことを、2人の研修医と語り合えてよかった。

いつ始まるかわからないけれど、ふっと始まる素敵な語らいの時間
今日、この時間があったことを幸せに思える時間
仲間がいるから味わえる時間
こんな時間があるから、ここで働くことをやめられない

さて、挨拶回りで着てた着慣れないスーツを着替えて・・・家に帰ろう・・・

2008年5月6日火曜日

学習性無力感

 昨日の日経の一面で見つけてハッとした言葉です。

心理学の言葉です。

気性の荒い魚カマスと餌の小魚の間を透明の板で仕切る。
カマスは体当たりを繰り返すが、無駄だと分かると板を外しても小魚を狙わない。

 この事実は、無力感を、その人自身の問題にするのではなく、
 その人の環境を見直す必要がある事に気づかせてくれます。

この実験には続きがあって、別のカマスを水槽に入れると、そのカマスは猛然と小魚に襲いかかる。
その様子に、無気力だったカマスが目を覚ますのだそうです。

 毎年、希望に燃える新しいレジデントと接することで、
 私は、カマスが目を覚ますように、目覚めていることに
 気づきました。

2008年5月5日月曜日

2008年4月20日日曜日

新たな1ページ

 今日は、北海道家庭医療学センターの歴史に、新たな1ページが書き込まれた記念すべき日でした。新法人となり、第1回の運営会議が行われたのですが、来年度、フェローシップを終える予定のフェローが、北海道家庭医療学センターに残って働くという意志を表明してくれました。とても嬉しい出来事です!!!

2008年3月23日日曜日

4月1日から肩書きが増えます。

医療法人 北海道家庭医療学センター 理事
医療法人 北海道家庭医療学センター 本輪西ファミリークリニック 副院長
医療法人 北海道家庭医療学センター 室蘭部門 副部長
医療法人 北海道家庭医療学センター 教育部門 副部長
医療法人 母恋 東室蘭サテライトクリニック家庭医療科 科長(予定)

つまり、これだけのことを新法人では期待されているわけなんですね。肩書きに負けないよう精進したいと思います。

北海道家庭医療学センター新法人設立祝賀パーティー

無事、北海道家庭医療学センターが医療法人として認可されました。
そして、昨夜は、新法人設立祝賀パーティーが室蘭市内のサンルートというホテルで行われました。
新法人のメンバーだけでなく、診療所研修を提供して下さっている自治体の組長さんを始め、来年度から病棟研修を提供して下さる道内の病院の関係者の方も参加して下さり、さらに、皆さんが、我々の法人を応援して下さっており、北海道家庭医療学センターの一員であることを幸せに思えた時間でした。
今、一緒に働いているシニア・レジデントのS先生は、自分の抱負を語る時間に、我々の法人のミッションまで話してくれて、こんな後輩がきてくれるから、私はここに残ったんだと再認識しました。

我々のミッションは、ホームページにも書いてあるのですが、ここでもご紹介させていただきます。
(1)良質な家庭医療の実践
(2)良質な家庭医の養成
(3)北海道及び日本の家庭医療の発展に対する貢献

(3)まで考えて、研修している研修医がいることが、私にとって、幸せで、刺激的なことです。

北海道家庭医療学センターのホームページをご紹介します。

私の所属する北海道家庭医療学センターは、4月1日より、新法人として新たな一歩を踏み出します。
その門出が素晴らしいものになるように、クマックコムの佐藤義高さんのお力を借りながら、新しいホームページを準備してきました。
hcfm.jpのドメイン取得に始まり、メンバーが一丸となって、コンテンツを作り上げてきました。
私も、まだまだ、家庭医としては、未熟者なのですが、「家族志向型ケア」という日々、診療で実践している内容について、書かせていただいております。トップページの上にある「家庭医療とは」をクリックしていただくとあります。
お時間のある方は、是非、お読みいただいて、ご意見をお聞かせいただければと思います!
よろしくお願いいたします。

2008年2月29日金曜日

Priority Manegement

今月の冬期セミナーで、タイムマネジメントのワークショップを担当してから、自分のタイムマネジメントも上手くなりました!

具体的には、パソコンに表示される付箋ソフト(私のMacBook Airでは、スティッキーズを使っています!)で、
(1)重要度は高いが緊急度は低い仕事
(2)重要度も緊急度も高い仕事
(3)(2)のうち、今日やる仕事
を分けて、表示し、Googleカレンダーを眺めながら、いつ、それぞれの仕事をするか、振り分けています。

自分の実践からの振り返りや冬期セミナーのワークショップに参加して下さった皆さんの振り返りを元に、第23回日本家庭医療学会・学術集会では、より洗練されたタイムマネジメントのワークショップができたらと思っています!

早起き4日目達成!

先々週から風邪をひいていたのですが、そのうち治るだろうと思って、仕事をしていたら、ついに、先週の木曜日に、全身倦怠が出て、
悪化してしまいました。

月曜日の午後くらいから、全身倦怠が和らいできたのですが、睡眠不足も原因と思われ、生活を見直すことにしました。

そして、23時半には寝て、5時半に起きることにしました。これで、6時間は睡眠が確保されますし、朝に仕事をする時間が作れます。

今日も布団から出るのが辛かったのですが、何とか、5時半に起きることができ、ブログを書いています。

今日は、早起き4日目!

まずは、3日坊主にならなかったので、その喜びを伝えたくて、ブログに書かせていただきました!
もう少し、頑張って継続して、習慣にしたいです。

私が早起きしているかどうかは、私のページの下の方で、見ていただけますので、監視をお願いします。(笑)

2008年2月28日木曜日

いっぱいいっぱいになった時にどうするか。


今日は、Half day back(最後に説明があります)の日でした。

今日のCase of the Day(最後に説明があります)で、
初期研修医1年目のH先生が出してくれた疑問は、
「いっぱいいっぱいになった時にどうするか。」

H先生は、ある患者さんの健康診断を担当したのですが、
話がうまくかみ合わずに、イライラしてしまったそうです。
「何とか、イライラを出さずに診察は終えられたのですが、
 こんなときどうしたらよいのでしょうか。」

今日のCase of the dayの参加者は、

後期研修医1年目のS先生、M先生
初期研修医1年目のS先生、H先生、M先生
でした。

この6人で話し合ったのですが、まず、状況を聞くと、
(1)N病院で研修している科で、静脈のルート確保がうまくいかない、
(2)N病院の全医師が集まる会で、Case presentation(最後に説明があります)
 をすることになっているが、準備が進んでしない、
(3)子供が生まれたのでいろいろと書類を書かなきゃいけないのだが、
 進んでいない
といったことがあったそうで、そこに、
(4)うまく話がかみ合わない
が加わって、
「表面張力を越えて、水が溢れてしまった。」
とH先生は話してくれました。

それからは、他の参加者が、自分ならこのような状況で、どのように、
対処するのかとか、話が進みました。

私からは、イライラしてしまったのは、H先生だけの問題ではないことも
言及しました。
つまり、私であれば、イライラはしなかったと思うからです。
それは、以前から、私はその患者さんを知っており、耳が聞こえにくい
ことやその他いくつかの理由で、「コミュニケーションをとるには時間がかかる」
ということがわかっているからであり、自分で、健康診断の予約を入れたからです。
だから、診察の前情報として、私が説明を加えていれば、H先生が
イライラを感じなくて済んだかもしれないと話しました。
つまり、自分の指導医としての配慮がなかったことも反省しました。

このようなストレス・マネージメントは、とても大切なことなのですが、
医学生の間に学ぶ機会はないですし、初期研修医の間も学ぶ機会は
私はありませんでした。

そのため、このような内容は、参加者が、それぞれの経験を話したりするだけで、
終わることが多いのですが、今回は、ちょうど、今、発売されている日経ビジネス
associeの特集が、「ハートを強くする めざせ!メンタルタフネス」でしたので、
その内容も紹介しながら、話を進めました。

やはり、文献があると、参加者の経験だけに依存せずに済むので、いいですね。

その日経ビジネスAssocieですが、
『タイプ別「陥りやすいストレス」』という記事があって、アンケートに答えると、
自分が、どのようなタイプなのかと言うのがわかるのですが、私は、悲しい結果
でした。

A.モーレツ社員タイプ
B.そこそこ無理せず暮らしているタイプ
C.周りに合わせてガマンするタイプ

と分けられていたのですが、私は、
Aの6項目中5項目に当てはまり、
Bの6項目中0項目に当てはまり、
Cの6項目中5項目に当てはまりました。

つまり、A+Cという、一見矛盾する2つのタイプに当てはまったのです。
それぞれ、改善点も書いてあったのですが、納得できる内容で、
今後気をつけようと思ったのですが、Bの説明を読んでみると、
改善点などは書いておらず、なんと、「Bは業績を上げる人に多いタイプ」
と書かれていたのです。

ガーン!!!

私、Bの項目は1つも当てはまるものがありませんでした・・・。
「仕事をしているはずなのに、成果が出ていない気がする」
というのは、実は、自分の性格のせいなのかもしれません。

早速、この記事を書かれた熊野宏昭先生の『ストレスに負けない生活』
(ちくま親書)を購入しました。

Half day backとは、
我々が初期研修医1年目の先生に提供する週に1回、午後半日の
クリニックの家庭医療科での外来や訪問診療の研修です。
Case of the Dayとは、
その日の研修で、疑問に思ったことや心が動いたことなどを
話し合う時間です。
Case presentationとは、
自分が経験したことを文献などを調べて掘り下げていき、
そこで学んだことを他の医師と共有するために、発表する
ことです。

2008年2月13日水曜日

いちごのプチプチの物語


 いちごのプチプチ

 そうです!

 あの赤い果実の表面にくっついた種達が今日の主役です。

 なんと、あのプチプチ達は、固くなるらしいのです。

 ピークを過ぎたあたりに売り出されているいちごのプチプチはピークの頃のプチプチより固いみたいです。

 今日、ある患者さんのご家族に教えていただきました。

 その患者さんは食べ物を自分で飲み込めないのですが、いちごのプチプチが固くなると、喉に残って、

 とても、不快なんだそうです。

 だから、そのご家族は、スーパーで、いちごを選ぶときに、プチプチが固くなってないかを見て、

 買っているのです。その選んでいるときに、「何をじっくり見て、いちごを選んでらっしゃるの?」

 と聞かれても、病気のことも説明しなきゃいけないし、本当のことは話せないと、おっしゃってました。

 私、今まで、プチプチの事なんて、考えたこともありませんでした。

 健康なときには気づかないプチプチ。

 この物語を聞いたときには、いちごを買うときでさえ、いろいろなことを考えてらっしゃるのだと、

 改めて、苦労されているのだなぁと思いました。

 また、僕が、その患者さんの病気を知っているから、他の人には、「本当のことは話せない」と、

 ご家族がおっしゃっていた物語を聞かせていただけたのだと、何だか嬉しくなりました!

 自分の知らない物語を聞くことが好きなのも、私が家庭医として楽しく働けている理由なのでしょう。

2008年2月12日火曜日

第3回若手家庭医のための家庭医療学冬期セミナー (日本家庭医療学会・若手家庭医部会主催)

 私は、1つのワークショップに講師として参加し、3つのワークショップに学習者として参加しました。

 今回、このようなワークショップに学習者として参加すると、

 常日頃から、疑問に感じていたのだが、「今のところ、解決策がない」と思って、意識の外にあったこと

 や、

 教科書などを読んで理解はしていたつもりではいたが、実は、実用化のレベルまで達していなかったこと

 を発見するという経験をしました!

 具体的には、

 ワークショップ1「家庭医療の理論的基盤としての身体心理社会モデル」(指導医 藤沼康樹先生)に参加させていただき、

 医学的な問題以外の心理社会的問題を、日常の言葉ではなく、適切な用語に置き換えて、議論することの有用性

 を実感し、普段、研修医と行っているケースレビュー(1日の診療の振り返り)で実践してみようと思いました。

 また、

 ワークショップ2「家族志向のケア」(指導医 松下明先生)に参加させていただき、

 『家族指向のプライマリ・ケア』という本のp.9の図1.3が、脳の中に、使える図として入ってきました。

 つまり、診察している目の前の患者さんの背景に存在するご家族や関係する人々をイメージできるようになりました。

 自分が講師を担当したワークショップでも、kamekichiさんから、「足りない所に気づいた」というコメントを頂き、このようなワークショップでは、常日頃の自分の経験に、何らかのヒントが与えられ、翌日からの行動が変わるようなきっかけ作りができればよいのではないかと思いました。

 うちのセンター長もおっしゃられていたのですが、「ワークショップで全てを理解されたら困る」わけです。だって、何時間もかけて、色んな文献を読んだり、これまでの経験をまとめたりして、講師は準備をしているのですから。

 というわけで、自分が、講師として参加すると、このような準備する側の視点も理解できるからいいですね。たくさんお話ししたいことはあるのに、何時間もかけて準備をしたのに、学習者の方に伝えられることや伝えられる時間が限られているということを。

 だから、今回、学習者として参加したワークショップに対する自分の満足度も高くなったのかもしれないなぁと思っています。

 そして、このような経験を多くの若手の人にしてもらいたいなぁと思います。

 敷居が高いと思われるかもしれませんが、来年度の冬期セミナーには、初めて講師として参加される方が増えて欲しいですね。そのために、来年度の担当者のkamekichiさんとも、議論していきたいです。

 よろしくお願いします。

 また、ポストセミナー企画「後期研修討論会」では、指導医のテーブルに座らせていただき、家庭医療学専門医研修の研修医向けの学習ガイドを作るという新たな仕事に参加させていただくことになり、他(多)施設の指導医の先生方とコラボレーションさせていただくことになりました。早速、googleグループも立ち上がり、今後が楽しみです。

 さらに、タイムマネジメントをうまくやらなければ・・・。

2008年2月7日木曜日

運転にご注意を。

 皆さん(特に雪国にお住まいの皆さん)、運転にご注意を。

 多くの方にご迷惑をかけしてしまいました。

 Kamekichiさんも、心配のメールを下さっていたのに・・・申し訳ないです。

家族

 あなたは、どのくらい、あなたのご家族のから、影響を受けてらっしゃるでしょうか。

 今日は、診察の中で、このことを考える機会が多かったです。

 新診療所設立準備という普段しない仕事をしていると、診察という日常の仕事がとても自分を癒してくれる大切な仕事であることに気づきます。

 そんな大切な診察の中で、患者さんから、いろいろなお話を聞かせていただいています。

 一つエピソードをご紹介したいのですが、アパートにお一人で住んでいらっしゃる高齢男性の方で、お隣の部屋の玄関も雪かきをしてらっしゃる方がいらっしゃいました。

 「どうして、他のお家の玄関まで、雪かきされているのですか?」
とお聞きしたところ、
 「父親が子供の頃に掃除の仕方を教えてくれたのだが、その影響で、高校生の頃には、隣のお宅の掃除を手伝うようになった。そのように、子供の頃から教育されているんですよ。」
とお話しして下さいました。

 このように、その患者さんの行動や生き方に、ご家族の影響が見えることが、家庭医の仕事をしているとよくあります。

 家庭医の診察では、患者さんの疾患(風邪や高血圧など)だけではなく、患者さんの病気(風邪や高血圧などに対する患者さんの解釈や期待、感情、そして、生活への影響など疾患の裏にある背景)をお聞きするのですが、それに、いかに家族が絡んでいるかを感じることが多いです。

 自分の考えとは、違う考えを患者さんがもっていらっしゃったときに、「なぜ?なぜ?なぜ?」と質問したくなったときに、直接、「なぜ?」と聞くよりも、ご家族のお話を聞いてみると、その理由がわかり、納得できることがあります。

 だから、家族の背景などを聞くことは大切なんですよねぇ。

 大切だ大切だと教科書で読んでいたのですが、このように経験として実感すると、明日から、診療の武器になります。

 研修医の時には感じられなかった継続性や経験の大切さを今実感しています。

自分を見る目

 今月に入り、新法人設立まで、あと2か月を切って、にわかに忙しくなってきました。

 新診療所で、電子カルテを導入するに当たり、パソコンの購入、プリンターの購入、LANの配線工事などで、いろいろな業者の方にお会いするのですが、人を見る目の大切さを実感しています。

 医療という仕事は、日々、多くの人とお会いするのですが、皆さん、医療を求めて、いらっしゃっているので、その関係は単純です。

 医師と患者という治療関係を結び、お互いに、その枠内で、話をするので、僕自身は医療に専念すればよいので、あれこれ考えることはありません。

 しかし、他の業者の方にお会いすると、その人が信頼できる人物なのか、どこまで仕事をしてくれるのかと、あれこれ考えます。

 このようなことを考えていると、実は、相手も、自分に対して、同じように、信頼できる人間なのか、どこまで仕事をしてくれるのかと、考えているのではないかと思えてきて、自分自身の知識・技術・態度を振り返らざるをえなくなります。

 ほんま、色んな経験させてもらってますわ。

2008年2月5日火曜日

矛盾

 「何かあったら、まず、私(家庭医)にご相談下さいね。」

 診察の最後に、このようにお話しすることがあるのですが、「この言葉は、本当に、患者さんのためになるのか?」と疑問を感じる出来事もあります。

 例えば、高血圧などの慢性疾患があり、私に定期受診していただいている患者さんが、高熱で受診されて、肺炎と診断したとします。

 『これは入院が必要だ!』

 と思ったときに、今の私の働く環境では、入院施設がないので、どうしても、他院に入院をお願いすることになります。

 そのときに、「うちは、満床ですから、他を当たって下さい。」と断られることがありまして、そんなときに、『私を通して、入院の相談をしたために、この患者さんは入院を断られてしまったのではないか。』と思ってしまうんですね。

 つまり、直接その病院に受診されて、『これは入院が必要だ!』となれば、何としてでも、入院させてもらえるのではないかと・・・。

 そうなると、上記の

 「”何かあったら、まず、相談して下さい”は、患者さんのためになるのか?」

 と思ってしまうのですよね。

 昨日の週刊医学界新聞の寄稿の中で、「プライマリ・ケア外来は完全予約制,急性疾患は救急に送る」というところを読んでいたら、日本以外の国では、患者さんは、「『何かあったら、まず、家庭医へ』と説明されているのか?」や、「『家庭医が入院だと思っても、入院施設の事情で入院が断られる』というようなことが問題になっていないのか?」など、疑問が出てきました。

 WONCA(世界家庭医療学会)に参加する機会があったら、他の国の家庭医の先生方に聞いてみたいですっ!

2008年2月2日土曜日

【新刊紹介】『神経内科の外来診療』(北野邦孝著)

 「1 神経内科への小径」を読み終えましたが、外来を中心に働く家庭医にとても参考になる内容でした。中でも、「患者さんの訴えは常に正しい」というのは、私も、迷ったときに、これを信じて、前に進んだ経験があったのですが、経験のある先生の言葉として、語っていただけて、これからも信じてやっていこうと思えました。

 また、1人、僕のお師匠さんが増えました。

2008年2月1日金曜日

心強い味方

 新法人の設立の準備を進めていますが、これまで、準備されたところで働いていたことを痛感します。

 「電子カルテは任せたよ。」

 そう言われて始めた仕事でしたが、電子カルテの選定、パソコンの選定、クリニック内の部屋の設計図、LANの配線工事、コピー機の選定などなど、とても多くの細かい仕事に分かれていきます。

 また、もともと、地元ではないので、人脈もないので、いろいろなところで壁にぶつかります。

 しかし、その壁を壊してくれる心強い味方がいます。

 以前に紹介した「クマックコム」のSさんです。

 地元で働いてらっしゃるので、多くの人脈があり、とてもお世話になっております。

 今日も、その方のおかげで、短時間で、多くの仕事を行うことができました。

 コピー機の業者との交渉も、あっという間に、していただいて、驚くばかりです。

 今、振り返ると、HANDS-FDFで学んだ交渉術などを生かす機会でした!

 復習しなくては・・・・。

2008年1月25日金曜日

西胆振在宅ホスピス・ネットワーク

 僕が研修した病院の緩和ケア科の指導医が代表世話人をされている組織に、幹事・世話人として所属させてもらっています。
 今日は、例会があり、千葉県にあるさくさべ坂通り診療所で「がんのホームドクター」として働いていらっしゃる大岩孝司先生がご講演下さいました。
 大岩先生のお話を聞きながら、自分が診察させていただいた患者さんのお顔が思い浮かび、良かったことも悪かったことも思い出され、とてもよい振り返りになりました。
 講演の後も、一緒に、お食事をさせていただき、疑問に思ったことや、普段、悩んでいたことをご相談させていただき、これまた、とても勉強になりました。
 お話を聞きながら、大岩先生の言葉の一つ一つが、「八藤、室蘭で、頑張れよ!」に聞こえてきて、勇気づけられました。
 僕自身は、初期研修の時に、緩和ケア病棟で、2か月間の研修をさせていただいていたのですが、いざ、自分で、在宅でのホスピスをするとなると、難しさを感じることもありましたから。
 家庭医として働く上で、その道の専門の先生とディスカッションしたりすることって、必要だなぁとつくづく感じました。
 こういったことをシステムとして、定期的にやれると、なおいいですよね。

精神科の家庭医に

 室蘭民報という地元の新聞に、『精神科の家庭医に』という見出しがあり、「どういうこと?!」と思って記事を読んでみたところ、私を含め、うちの初期研修医50人ほどがお世話になった精神科の指導医が、市内で、精神科として開業するという内容でした。
 その先生が取材で、「『精神科の家庭医』となりたいですね。」とお話しされていた言葉が見出しになっていました。
 僕は、今でも、ときどき患者さんの相談をさせていただいていて、尊敬している先生なので、その先生が「家庭医」という言葉を使ってくださったのが、嬉しかったです!
 半年ぐらいしたら、患者さんから、どんな相談をされているのか、病院の患者さんとどんな風に違うのか、お話をお聞きしてみたいです。

2008年1月21日月曜日

Welcome to Geni !

Geniという家系図を作れるサイトを見つけました!
最近は、「あちら側」(『Web進化論』)に、データを保存する時代になっていますが、家系図も「あちら側」保存できるんですね!
作っていると、はまりそうなので、途中でやめました。

2008年1月17日木曜日

1995年1月17日午前5時46分 阪神・淡路大震災

 そうだ!
 今日は、あの震災の起こった日だった!
 そう気付いたのは、岡田先生のブログを読んでからだった。
 同期の命日は忘れないのに、幸い親族が誰も亡くならなかった震災は忘れてしまっていた。
 僕の中では、忘れてしまうぐらいの経験でしかなかったのかと振り返ってみた。

 当時、僕は、高校3年生。センター試験の翌日だった。

 住んでいたのは、加古川なので、震源地からやや距離があるが、
 ドーンと下から突き上げられて、体が浮き上がって目が覚めた。
 周りを見るとすごい揺れ。
 勉強机の揺れに驚いて、必至に、勉強机を押さえていた。
 当時は、勉強机が、僕の一番大切なものだったのであろう。

 聞こえてきたのは父の叫び声。
 「こらー!何しとるんや!はよ、机の下に隠れんかー!」
 その声で、守っていた机に、守られるように、机の下に隠れた。
 僕の部屋は2階。父の寝室は1階。
 すごい揺れの中、父は、階段を上ってきてくれて、僕らのを見に来てくれたのだ。
 当時、言葉では何も表現しない父だったが、僕ら子供達のことをとても大切に思っていてくれたのだと、今、ふと、気付いた。

 父は西宮出身で、実家も西宮、神戸や西宮に友達も多く、すぐに、震源地に向かった。
 西宮の父の実家は、幸い、全壊は免れたが、2階建ての家の1階から空が見えるような状況で、僕の祖父と叔父と従姉妹は、まもなく、仮設住宅に入居することになった。
 父は、実家の裏の全壊したお宅から、僕も可愛がってもらったおばあちゃんの遺体を引き上げたり、神戸の自転車屋をしている友人の看板を作ったりと、大活躍だった。

 そんなことを思い出して、父に電話をしてみた。父にとっては、どのような体験だったのか聞きたくなったからだ。

 電話に出たのは母。「お父さん、連日仕事が入っていて、今日は疲れたって寝ちゃったよ。」とのことだった。「震災のこと何か言ってた?」と聞いてみたら、「それどころじゃないくらい、疲れてるみたいやったわ。テレビでは一日中、震災のことを言ってたけれどね。」と。

 残念ながら、父の話は聞けなかったが、母の元気な声が聞けた。

 テレビといえば、僕自身は、テレビで震災を体験したようなものだ。

 僕の被害といえば、机を押さえてたときに、机の本棚に置いてあったステレオのスピーカーが、右手の人差し指に落ちてきて、右手が1週間使えなかったことくらい。2次試験に向けて焦っていたが、家の被害も少なく、受験勉強の打ち込めた。

 だから、食事の時に見るテレビの映像が震災のことを僕に教えてくれた。

 センター試験があった神戸の壊れた町並み、試験が終わって、友人と羽を伸ばすために降り立った三宮駅の壊れっぷり。それを映像としてしか、経験できなかった。記憶から薄れていくのは、そのような映画のような印象しかないからかもしれない。

 いや、そう言えば、2次試験に見事に落ちて、三宮の予備校に通っていたのだった。僕が通う頃の4月は、復旧はまだまだだったが、三宮駅や、そこから予備校までの道のりは、日常を取り戻していた。僕自身は、2年も浪人はできないと勉強に打ち込みつつ、気になる女の子にわからないところを質問することで話しかけたりと、自分のことしか考えられない時期だったように思う。このような状況だったから、震災のことが印象に残ってないのだろうか。

 だが、「苦しい経験をすると強くなれる」、少なくとも強くなれる可能性があると思えたのは、このときだった。我らが神戸校が全国展開をするその予備校グループの系列校の中で、最もよい平均点を出していたのだ。

 「震災に負けないぞ。」と友人と喋ったのを今思い出した。

 今も、日々、睡眠不足と闘っているが、強くなれると信じて、この状況をうまく生きていきたい。

 まずはタイムマネジメントの技術を磨いて、睡眠時間を確保しなくては!

2008年1月16日水曜日

カレンダー購入

 成人の日に、ロフトで、世界遺産のカレンダーを購入しました!
 日経ビジネスAssocieの1月15日号の特集である『実行計画2008 カレンダー活用と心理ハックがあなたを変える』を読んだのがきっかけでした。その記事の中で、『「締め切りを守れる?」のレベルが高い人ほど、自宅で「日付だけ」のカレンダーを使用しているケースが減り、風景写真や絵画などアート作品が掲載されたタイプを使うケースが増えるのだ。その理由は正確には分からない。ただ、・・・』と書いてあったので、試しに買ってみることにしました。
 また、診察室にあるカレンダーは、これまでは、病院で作成したものを使っていたのですが、水曜日の「職員研修会議」という表示が、患者さんからすると、『休診日』に見えるそうで、「ここは、休みかい?」と言われて、予約を取るのに余分な時間がかかったり、2か月後、3か月後の予約になると、同じカレンダーをめくったりしていたので、これも時間がかかっていました。そこで、6cm×6cmほどの大きさで、数字が大きくて見やすいものを3つ購入して、診察室の机に置きました。一つ一つの大きさが小さいので、それほどスペースもとらず、字が大きいので見やすい。早速、午前の外来で、「カレンダーが見やすいですね。」と一人の女性の方に言っていただけました。
 これまで、カレンダーはもらうことが多かったので、自分で買うということをしていなかったのですが、今年は、雑誌の記事を読んだおかげで、自分の使い勝手の良いカレンダーを購入でき、早速、活用できています。
 カレンダーに関する僕のちょっとした行動変容でした。

2008年1月14日月曜日

No Quick Learner

『家庭医 に関する Google ニュース アラート』が届いていました。
僕が、研修医時代に、4年間お世話になった葛西龍樹先生が医学書院の発行する週刊医学界新聞で『No Quick Learner』という題名の記事を書かれていました。

(1)素晴らしい先輩
(2)素晴らしい師匠
(3)素晴らしい音楽
(4)素晴らしい言葉

いずれも、その出会いについて書かれており、その出会いを葛西先生が大切にされていることが伝わってくる。自分も、一期一会を大切にしたい。

そして、「心のなかですばらしい考えを育てるのだ。なぜなら,自分が考えている以上にすばらしい人間にはなれないのだから。」というBenjamin Disraeliの言葉を胸に、日々、精進していきたいですね。
日々のアウトプットは、このブログに!

僕のブログを紹介していただきました!

僕の「お師匠さん」のお一人である岡田唯男先生のブログで、僕のブログを紹介していただきました!
内容は、読んでいて恥ずかしくなるくらいの過分なご紹介で、パソコンの画面を眺めながら、頬が熱くなりました。

さて、紹介の内容の中で、お話ししたい部分がありました。

>いつ誰に影響されたのかはわからないが本名で

これは、岡田先生と同じく、最初のきっかけは、梅田望夫氏です。
『ウェブ進化論』、『ウェブ時代をゆく』を読んで、気持ちを奮い立たされました。
また、草場所長から新潮社が発行している『Foresight』という雑誌を紹介され、購読し始めたのですが、そこで、梅田望夫氏が連載を書いており、『Facebook』のことも紹介しておられました。これまで、あるSNSで、匿名での投稿をしていたのですが、『やはり、実名で、顔も出した方が、いろんな方に見ていただけるのではないか。』と思うようになりました。
しかし、日本では、梅田望夫氏を始め、有名な方が、実名でブログを書いていらっしゃいますので、『僕のような若輩者で、無名の者が、実名でブログを書いて、誰が読んで下さるのだろうか・・・。』と思う気持ちもありました。
それで、以前から、ブログを書きたいと思っていたのですが、とうとう書けずじまいでいました。
その気持ちに変化が起きたのは、12月29日に、実家に帰る飛行機の中で読んだ、『効率が10倍アップする新・知的生産術』という本です。
アウトプットの重要性が語られたあと、「他人から見てつまらないアウトプットであれば、書き手もつまらない人だと判断されてしまうことになります。ただ、はじめから面白い記事を書ける人などいませんので、いつも、技術(1)〜(4)を意識しながらコツコツと訓練していけば、だんだんと記事も面白くなるし、固定ファンもついてくると思います。」と書いてあったのを読んで、始めてみようかなぁと思いました。
そして、実家のパソコンで、HANDS-FDFでお世話になった先生方のブログを改めて読み直し、岡田先生も、実名でのブログに移行されたことを知り、挑戦してみようと思ったのです!
というわけで、最後に、背中を押して下さったのは、岡田先生です!

その後は、TFCの僕の昨年の2大ニュースの中でも、ブログを作ったことを自己紹介させていただき、「これからです。」と書かせていただきました。

岡田先生は、
>全世界(日本語なので少なくとも日本中)を相手に自分(少なくとも自分の一部)を
>暴露する決断をし、それを続けていることは大変な勇気のいることである。
>そのvolunteerismは同志として敬意を表したい。
と書かれていたのですが、僕自身、まだ、そこまでたいそうなことをしているつもりではなかったので、改めて、気合いを入れ直してます。

毎日精いっぱい生きる事が一番の修行なのです」ですね!
これからも、よろしくお願いしますっ!!!

パソコンを購入するか、リースにするか?

新・診療所に、パソコンを導入するに当たり、DELLのホームページを見ていましたら、リースがあったので、そのメリットのところを読んでみました。

--------------------以下、DELLのホームページより引用--------------------

■リースご利用のメリット
財務上のメリット
経理上のメリット
管理上のメリット

<財務上>

・資金調達の多様化が図れます

リースで行う設備投資は、金融機関からの長期の資金調達と同様の効果が得られます。又リースは原則物的担保を必要としません。借入枠や担保物件を温存した有効な資金活用が可能です。

・PCの陳腐化リスクを防ぎます

技術革新が日々加速する現代において、リースであれば予め陳腐化時期を予期してリース契約期間を選択できるので最新機種との入れ替えが計画的に行えます。

<経理上>

リース期間は適正リース期間内で設定できます。法定耐用年数より短い期間で、全額の経費処理が可能です。

・各種の税制特典が活用できます

中小企業投資促進税制 (適用期間:2008年3月31日まで)
中小企業等基盤強化税制 (適用期間:2008年3月31日まで)
情報基盤強化税制 (適用期間:2008年3月31日まで)

<管理上>

・事務負担が大幅軽減されます

設備導入時に発生する減価償却や、諸税納付、動産総合保険加入から資産処分に至るまでのわずらわしい事務処理は必要ありません。又ご希望に応じて、決算処理に必要なリース会計の注記資料をお出ししております。

・コストは月々一定で明確です

リース料は契約期間を通じて固定で、金利変動リスクを抱える心配はありません。インフレヘッジとしての効果があります。又更新・買替え時期を的確に把握することができ無駄がありません。


--------------------引用ここまで--------------------

何だか、専門用語が並んでいて、よく理解ができない。
パソコンをリースするにも、理解しなければいけないことがこんなにあるとは!!!
開業をされる先生方は、このようなことも、ご自分で調べていらっしゃるのかしら?それとも、誰か、信頼できる方に、任せてらっしゃるのかしら?

毎日精いっぱい生きる事が一番の修行なのです: あなたの幸せは、私の幸せでもあるのです。 (blog紹介)

毎日精いっぱい生きる事が一番の修行なのです: あなたの幸せは、私の幸せでもあるのです。 (blog紹介)

2008年1月11日金曜日

HANDS-FDFメンバーとの初コラボ!

第3回 若手家庭医のための家庭医療学冬期セミナーにて、朝倉先生、中川先生、岡田先生と「タイムマネジメント」について、ワークショップをやります!
 僕自身は、HANDS-FDF2006のメンバーとの初コラボレーションです!
 今日は、その第1回のSkypeによる会議を、奈良の朝倉先生と寿都の中川先生と行いました!
 Skypeは、HANDS-FDFの課題を、自分たちのチームで実施するのに使ったのですが、それ以外の教育セッションの準備に使ったのは、今日が、初めてでした。
 GoogleDocsをホワイトボードとして使いながら、会議を進めていきましたが、会議終了と同時に、議事録もできあがり、改めて、その使いやすさを実感したところです。
 参加者の皆さんに喜んでいただける、素敵なワークショップにしたいです!!!

2008年1月10日木曜日

清々しい気持ち

 本日は、午後の訪問診療を終えて、17時から、本輪西サテライトクリニックにて、2件の電子カルテのデモンストレーションを聞きました。

 いずれも、1時間半ほど時間で、合計3時間!!!

 しかし、2件目のデモンストレーションの担当の方が、ベテランの方で、「患者さんのためによりよい電子カルテを作りたい」という、僕らが1番大切に考えているところを信念のように語って下さったので、とても”清々しい気持ち”になれて、時間が経つのも忘れていました。

 また、KumacComの佐藤さんにも、初めてお会いし、その専門知識の深さと素晴らしい人柄にふれることができまして、さらに、”清々しい気持ち”で過ごせました。

 デモンストレーションが終わってから、先日、私のブログに、KumacComのことを紹介したことをお伝えしたら、早速、コメントも下さっていまいした。このあたりのマメさも、bloggerとしては嬉しいです!!!

 さらに!

 昨日の投稿にコメントして下さったTag先生も、プリントアウトすると、A4で4枚にもわたる量のアドバイスをメールで送って下さっていたのです!このメールを書くのに、どれくらいの時間を使って下さったのかと思うと、涙腺がゆるみました。

 お礼のメールをお送りしましたら、「喋るぐらいの速さで打ち込んでいるから、それほど時間はかかってないよ。」とお心遣いのお返事を頂き、また、感動!
 そして、Tag先生が、HANDS-FDFで、話しをして下さった様子を思い出して、『あのスピードなら、確かに、時間はかからないかも。』なぁんて、冗談が思い浮かんで、午前の外来の合間に、1人でパソコンに向かって微笑んでいました。

 ふと思い出すと、このような”清々しい気持ち”で働きたいというのも、私が北海道家庭医療学センターのスタッフとして残って働こうと思った理由の1つだったんですよねぇ!

 デモンストレーションが終わって、草場所長ともお話をし、東室蘭サテライトクリニックに戻ったら、21時を過ぎていましたが、”清々しい気持ち”が原動力になって、残っていた訪問患者さんの処方や書類書きをバリバリ終わらせることができました!

 家に帰ってきたら、23時半でした。

 岡田先生も、本日のブログで、「長い一日だった」というコメントをされてましたが、僕も、今日は、7時半からの新法人設立準備委員会に始まり「長い一日」でした。

 しかし、この清々しい気持ちを、どうしても、ブログに書き残しておきたくて、投稿してしまいました。

 また、睡眠時間が・・・。(笑)

2008年1月8日火曜日

電子カルテ導入

 今年の4月に、我々、「北海道家庭医療学センター」が独立し、その本拠地となる「本輪西ファミリークリニック(仮称)」に、電子カルテを導入することになりました!

 12月の後半に、急に立ち上がったプロジェクトなのですが、僕が責任者として担当させていただいております。これまでは、紙カルテで診療をしており、電子カルテの導入は数年先になるであろう環境で働いていたため、電子カルテについて、ほとんど知識がない状態で、どうなることかと不安でしたが、調べながら、学びながら、やってます。

 12月中に、10社強のパンフレットを入手し、今週、数社にデモンストレーションをお願いしています。

 今日は、その第1回目でした。
 
 今日の会社は、パンフレットのお願いのメールをしたら、早速、電話をかけてきて下さったところで、担当者の方の印象はとても良いです!

 ただ、数百万円の代物なので、売る方は必死ですよね。もちろん、買う方の僕も必死なのですが・・・。

 欠点なんて、なかなか話してくれないのですし、僕も聞くことができず、途中から、『今日は、明日の予行演習だぁ!』と思って、話を聞くだけ聞きました。

 明日は、2社のデモンストレーションを聞きます!

 心強いことに、明日は、室蘭市内の「クマックコム」というパソコン関連の会社の方で、電子カルテにも詳しい方が、一緒に話を聞いて下さることになっているので、今日よりかは、いろいろ話を聞き出せそうです。

 この数か月、独立にあたり、いろいろな方に助けていただいているのですが、

 この方も、ピンチに現れた救世主のような方で、12月の後半に、所長が出会った人物なのです!

 僕も、たまたま、同じ時期に、新聞広告か何かで、「クマックコム」を目にしていたのですが、『Macを扱っているところが室蘭にもあるのかな?』ぐらいしか、頭に浮かばず、自分のところのシステムを作ってもらおうとまで、考えが及びませんでした。

 ここが、平スタッフと所長の危機意識の違いでしょうか・・・。

 『所長と同じレベルで、組織のことを考えられるようにならなければ!!!』と一人で自分を奮い立たせた次第です。

 話が横道にそれてしまいましたが・・・

 独立にあたり、これまで、現・法人に頼ってきた「テレビ会議システム」や「情報を共有するサーバー」や「ホームページ」をどうするかというのが課題の1つになっておりました。

 こういったことに詳しくて、専任となれる人材が、ついこの間まではおらず、行き詰まっていたのですが、適任の方がこの室蘭市内にもいらっしゃったんですねぇ!

 本輪西から、3分のところに、その会社があって、何かあれば、すぐに駆けつけてくれるのも、ありがたい!

 僕は、明日、始めてお会いすることになるのですが、「クマックコム」という名前からして、きっと、Macが好きな方にちがいないと思いますので、今から楽しみです♪

2008年1月7日月曜日

単純→複雑

『大人のたしなみ「ビジネス理論」一夜漬け講座』

HANDS-FDFの参考文献として紹介されていたので、読んでみました。有名なビジネス書の解説本で、とてもわかりやすく書いてあり、ビジネス書を読む最初のステップとして、とてもいいなぁと思いました。
 そういえば、以前に、紹介したiPodの販売戦略も、以下のように書かれていました。
「初代iPodは,パソコンに取り込んだCDの音楽を再生する音楽プレーヤとして誕生した。音楽再生以外の機能を一切持たないシンプルな製品で,このシンプルさのおかげで多くの人が製品コンセプトをすぐに理解した。」(iPoneの衝撃:ITpro)

 そんなことを思いながら、Amazonのホームページを見ていたら、こんなものが目につきました!!!

『ロゼッタワールド 英語(イギリス) レベル1,2&3セット』

 Tagさんのメールを読んで、「英語を勉強しなきゃ!」という思いを新たにしていた私は、早速、クリックしました。
 Amazonの商品説明の「学校にも上がっていない幼児の頃、私たちは、よく見慣れたモノ、アクション、考え方などと新しい単語を関連づけることで、言葉を覚えました。そして、これこそが言葉を覚える自然な方法なのです。」というところを読んで、まさに、「単純→複雑」と思い、早速、購入しそうになったのですが、69,800円という値段に、躊躇してしまいました。

 どなたか、『ロゼッタワールド』で英語を学ばれた方は、いらっしゃらないでしょうか。